ファイヤーワールドブログ

薪ストーブ屋の虫考察

薪ストーブ 東京 ファイヤーワールドブログ

薪ストーブユーザーの皆様おはようございます。

薪をご自作されているユーザーさんも多いですよね。

薪ストーブの薪は外

薪燃料の質はその乾燥度合いで決まると言ってもよいでしょう。

よーく乾いた薪を使いたいものです。

 

 

 

 

 

さて.......

かしなが

カシノナガキクイムシ といいます。

近年、問題になっている ナラ枯れ病.........

の原因となる菌を媒介するやっかいな虫です。

岩手県の遠野農林振興センター、深澤光林務課長様に

教えていただきました。

カシナガは生きている弱った(老木等)ブナ科広葉樹に

穿孔し、産卵、そのときに樹木にカビの一種が潜入し

それが原因で枯れるということです。

対処療法として、薬剤散布等をしますと、他の生態に多大な

悪影響を与えることが問題ともなっています。

簡単に言うと...

たちの悪い虫であります。

 

根本的な対策は、里山や森林のこれらの樹木はできるだけ

30年生くらいまでに切り、新しい芽を出させ更新の手助けを

人間がしてやること....

そして薪炭や用材として利用してあげることが必要なのです。

ここ数十年それをやってこなかった............

(日本ではあまり知られていませんが、実は高品質なナラ用材は

 ヨーロッパに輸出され家具等にされているそうです。)

 

 

 

かたや こちら

カシナガとは似て非なるもの 。 
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チャイロホソヒラタカミキリ  といいます。

カシ・クヌギ・ナラ 等の倒木や、薪にたかる虫です。

5月から6月頃、薪の皮に穴が開き、飛び回るこの虫を

ご存じの方も多いでしょう。

前記のカシナガとは全く生態が異なり、家屋や製材や生木には

つきません。

薪づくりの過程において、過剰な養生等で蒸れる状態の場合

たくさん繁殖するようです。

ココアパウダーのような粉と皮がはがれ、穴のあいた鶏肉みたいな

薪になってしまいますので、扱いに難義するようです。

しかし、生木にはたからず、成虫の寿命も1ヶ月位で

他に害を及ぼす虫ではないそうです。

簡単に言いますと.....

どおってことはないですが、ウザい虫であります。

 

深澤様とは、一度 幼虫と成虫をごま油で揚げて食べて

みっぺが!  イナゴと同じだべ!

と.........

 

粉薪...これを防ぐには、冬切りした薪はすぐにはカバーをかけず

1年くらい通風よく露天で雨ざらしに積みますと虫がつきにくい

と教わりました。昔からの先達の知恵です。

 

 

困ったことは里山のナラ枯れでしょうが、

手入れがされて若い元気のある樹木にはつかないようです。

薪や炭の利活用を大いに進展させたいものです。

この何十年かの日本の暮らし方の変化による必然的な事象

なのだと教えていただきました。

 

by fireworldblog on 2011年09月06日

カテゴリー: その他 タグ:

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